楽天カードの家族カードのデメリットは?本カードの発行とどっちがおすすめ?
高ポイント還元率のカードとして人気が高い楽天カード。通常の買い物でも1.0%、さらに楽天市場での買い物はプラス2.0%以上の楽天ポイントが貯まっていきます。
楽天カードに限らず、クレジットカードの家族カードは、本カードと比べて機能が制限されていることも少なくないため、本カードと家族カードのどちらを発行するか悩んでいるという人もいるはずです。
そこでこの記事では、楽天カードの家族カードについて、本カードと比較したときのメリット・デメリットについてまとめました。
目次[非表示]
- 1.楽天カードの基本情報・特徴
- 2.楽天カードの家族カードのデメリット・残念な仕様
- 2.1.ポイントはすべて本カードに付与される
- 2.2.国際ブランドとデザインが本カードと同じ
- 2.3.入会時のポイント特典が少ない
- 2.4.ETCカードの発行ができない
- 2.5.プレミアムカードのプライオリティ・パスが利用できない
- 3.家族カードは本カードと比較するとデメリットが多いのが一般的
- 4.楽天カードの家族カードを使うメリット
- 4.1.審査落ちの心配が少ない
- 4.2.利用金額がまとめて引き落とされる
- 4.3.本カードと同じ特典が利用できる
- 4.4.本カードと家族カードでポイント移行ができる
- 5.家族カードにデメリットを感じる場合は本カードへの申し込みがおすすめ!
- 6.【まとめ】本カードと家族カード、どちらがいいのか比較・検討を!
楽天カードの基本情報・特徴
カード名 |
楽天カード |
発行会社 |
楽天カード株式会社 |
年会費(本会員) |
永年無料 |
年会費(家族会員) |
永年無料 |
発行スピード |
通常1週間 |
ポイント還元率 |
1.0%~3.0% |
国際ブランド |
Visa / Master / JCB / AMEX |
申込対象 |
18歳以上(学生可) |
旅行傷害保険(海外) |
最高2,000万円(利用付帯) |
旅行傷害保険(国内) |
なし |
追加可能カード |
・ETCカード(発行手数料無料・年会費550円(税込))
・家族カード(永年無料)
|
家族カードの基本情報
楽天カードの家族カードは、18歳以上の生計を共にする配偶者、両親、子供を対象に発行できます。配偶者は、内縁の妻・夫や同性パートナーでも発行が可能です。
年会費は、本カードが一般カード(楽天カード・楽天PINKカードなど)であれば無料ですが、ゴールドカードやプレミアムカードの場合は毎年550円の年会費がかかります。
発行可能枚数は、本カード1枚につき2枚までとなっているため、家族2人分まで家族カードを発行できるようになっています。
対象者 |
18歳以上の生計をともにする配偶者(内縁の相手方・同性パートナー含む)・両親・子供に限ります |
年会費 |
・永年無料 ・楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード会員様のみ550円(税込) |
利用可能額 |
本カード会員様のご利用可能枠以内 |
デザイン・国際ブランド |
本カード会員様と同じ |
発行可能枚数 |
本カード会員様のカード1枚につき2枚 |
ETCカード |
家族カードでは発行不可 |
家族カードを発行する方法(すでに楽天カード会員の方)
楽天カードの家族カードは、会員専用サービスの「楽天e-NAVI」から申し込みできます。
■スマートフォンのブラウザ(SafariやGoogle Chromeなど)の場合
画面左上の【メニュー】をタップし、【カードのお申込み(切り替え・追加)】をタップ、【カードのお申込み】から【家族カード】を選ぶと申し込み画面へと移動します。
■楽天カードのスマホアプリの場合
左上にある【カードのアイコン】をタップし、【カードの追加・切り替え】を選択、【カードのお申込み】から【家族カード】を選びます。
■パソコンの場合
ページ上部の【お申込み(カード/サービス)】にマウスを合わせると表示されるメニューから【カードの追加】をクリック、【カードのお申込み】から【家族カード】を選ぶと申し込みができます。
楽天カードと家族カードを同時に発行する方法
楽天カードを持っていない方は、カード申し込みフォーム内で楽天カード(本カード)と家族カードを同時に申し込むことが可能です。
楽天カードの家族カードのデメリット・残念な仕様
ここからは、楽天カードの家族カードを本カードと比較したときの、デメリットや少し残念な仕様について見ていきます。
- ポイントはすべて本カードに付与される
- 国際ブランドとデザインが本カードと同じ
- 入会時のポイント特典が少ない
- ETCカードの発行ができない
- プレミアムカードのプライオリティ・パスが利用できない
ポイントはすべて本カードに付与される
家族カードの利用でもポイントは獲得できますが、付与されるのは本会員の楽天ポイント口座となっています。つまり、家族カードで貯めたポイントもすべて本カードに付与されます。
楽天ポイントは、楽天市場や楽天トラベルで利用できるため、自分の利用分で貯まったポイントが自分で使えないことで、不満を持つことがあるかもしれません。
ただし、手間はかかってしまいますが、「家族でポイントおまとめサービス」を利用すれば、本カードから家族カードにポイントを移行できます。
「家族でポイントおまとめサービス」は、50ポイント以上であれば1ポイント単位で移行可能で、1か月につき1万ポイントの移行が上限となっています。
なお、クレジットカード利用による還元ポイントではなく、楽天ポイントカードとして会計時に家族カードを提示して獲得した楽天ポイントは、家族会員のポイント口座に貯まるようになっています。
国際ブランドとデザインが本カードと同じ
家族カードの国際ブランドとカードのデザインは、本カードと同じものが発行されるようになっており、変更の申し込みもできません。
国際ブランドとは、VisaやJCB、Mastercardなどの決済システムブランドのことで、支払先が対応している国際ブランドでなければ、カード決済は利用できません。
また、楽天カードでは通常デザインのほかに、お買いものパンダやディズニーなどのキャラクターデザイン、FCバルセロナや楽天イーグルスなどのスポーツデザインなど、さまざまなカードデザインが発行されています。
家族間でデザインの好みや趣味が合わない場合は、家族カードの券面のデザインに不満が出るケースもあるでしょう。
入会時のポイント特典が少ない
本会員として楽天カードを新規発行・利用すると、5,000ポイントが入会特典としてプレゼントされます。
しかし、家族カードの発行・利用でプレゼントされるポイントは3,000ポイントとなっており、本カードの発行よりもポイントが少なく設定されています。
加えて、クレジット利用分のポイントと同様に、この3,000ポイントは本会員の楽天ポイント口座に付与されます。
※本カード、家族カードともに、キャンペーンなどによって付与されるポイントが増減する可能性があります。申し込みの際には、公式ホームページをよくご確認ください。
ETCカードの発行ができない
楽天カードの家族カードは、ETCカードの発行ができないようになっています。
同じ家族カードでも、dカードや三井住友カードであればETCカードの発行が可能なため、この点は明確な楽天カードの家族カードのデメリットといえます。
ETCカードの貸し借りは、利用規約によって禁止されており、それは家族間であっても適用されるため、運転手一人につき1枚のETCカードが必要となります。
プレミアムカードのプライオリティ・パスが利用できない
楽天プレミアムカードは、世界1300箇所以上の空港ラウンジが無料で利用できる「プライオリティ・パス」が付帯しています。
しかし、楽天プレミアムカードの家族カードだとプライオリティ・パスは利用できないようになっています。
また、楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスは同伴者一人につき3,000円(税別)を支払わなければいけないため、本会員と同伴であっても無料で利用することはできません。
なお、楽天ゴールドカード以上であれば、国内の主要空港やダニエル・K・イノウエ国際空港(ハワイ)、仁川空港ラウンジ(韓国)のラウンジは家族カードであっても利用できます。
家族カードは本カードと比較するとデメリットが多いのが一般的
楽天カードの家族カードのデメリットについてご紹介してきましたが、楽天カードに限らず家族カードは本カードと比較するとデメリットが多いのが一般的です。
家族カードのデメリットとしては、これまでご紹介した項目のほかにも、以下のような点も挙げられます。
- 本カードの利用限度額を圧迫する
- 家族会員のクレジットヒストリーが育たない
- 本会員が利用明細をすべて確認できるためプライバシーが守られない
ここでは、楽天カードに限定せず、家族カードのデメリットについて解説します。
本カードの利用限度額を圧迫する
一般的なクレジットカードには、カードを利用できる金額に上限(利用限度額)が定められており、上限に達するとカードは利用できなくなります。
家族カードは、個別で利用限度額が設定されるわけではなく、本カードと限度額を共有することになっています。
そのため、家族カードを利用すると本カードの利用限度額を圧迫し、限度額と利用金額によっては上限に達してしまうこともあります。
反対に、本カードをたくさん使って利用限度額に到達してしまった場合も、家族カードの利用ができなくなってしまいます。
家族会員のクレジットヒストリーが育たない
家族カードを使っている場合、家族会員本人のクレジットヒストリー(クレヒス)が育たないというデメリットがあります。
クレジットヒストリーとは、クレジットカードの利用実績のことで、新しいクレジットカードやローンの申込時に金融機関からチェックされる項目のひとつです。
クレジットヒストリーには、クレジットカードの利用金額や支払い履歴が登録されているため、支払い事故を起こすことなくカードを利用していると、審査でプラスの評価がされます。
しかし、家族カードを使っていると、その利用金額や支払い履歴は本会員の実績として扱われるため、家族会員のクレジットヒストリーは育ちません。
本会員が利用明細をすべて確認できるためプライバシーが守られない
家族カードの利用明細は本会員がすべて確認できるため、家族に知られたくない買い物や支払いを家族カードで行うのは難しいです。
家族間とはいえど、個人のプライバシーは守られなければいけないシーンも多々あるため、家族カードだと使いにくい、使えないというケースも出てくるかもしれません。
楽天カードの家族カードを使うメリット
ここまで、楽天カードの家族カードや家族カードそのもののデメリットについてご紹介してきましたが、もちろん家族カードのメリットもあります。
楽天カードの家族カードのメリットには、以下のような点が挙げられます。
- 審査落ちの心配が少ない
- 利用金額がまとめて引き落とされる
- 本カードと同じ特典が利用できる(一部を除く)
- 本カードと家族カードでポイント移行ができる
審査落ちの心配が少ない
家族カードは、本カードと利用限度額を共有するということもあり、審査の難易度は低いのが一般的です。
家族カードを利用する家族の仕事や年収の申告も不要で、本会員に支払い能力があれば審査に通るのが基本です。
本会員が支払いの遅延や滞納をしているなど、よほどの事情がない限りは、家族カードの審査は通ると考えて問題ありません。
利用金額がまとめて引き落とされる
家族カードの利用金額は、本カードと同じタイミングで、本会員の銀行口座からまとめて引き落とされます。
会員ごとに口座を分けて入金しておく必要がないため、家族間での振り込みなどの手間とと手数料が省けます。
本カードと同じ特典が利用できる
楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスなど一部の特典を除き、家族カードでも本カードと同じ特典が利用できます。
例えば、ポイント還元率や楽天市場のキャンペーン、旅行傷害保険などは本会員と同じように利用できます。
ただし、楽天市場の目玉キャンペーンである「お買い物マラソン」は、楽天IDごとに利用ショップ数がカウントされるため、注意が必要です。
本カードと家族カードでポイント移行ができる
楽天カードは「家族でポイントおまとめサービス」を利用すると本会員と家族会員でポイントを移行できます。
本カードと家族カードでポイントの移行ができないクレジットカードも多い中、少し手間はかかりますがポイントを移行できるのは楽天カードの大きなメリットといえるでしょう。
家族カードにデメリットを感じる場合は本カードへの申し込みがおすすめ!
ここまでご紹介してきた楽天カードの家族カードのメリット・デメリットをまとめると、以下のとおりです。
メリット |
・審査落ちの心配が少ない ・利用金額がまとめて引き落とされる ・本カードと同じ特典が利用できる ・本カードと家族カードでポイント移行ができる |
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デメリット |
・ポイントはすべて本カードに付与される ・国際ブランドとデザインが本カードと同じ ・入会時のポイント特典が少ない ・ETCカードの発行ができない ・プレミアムカードのプライオリティ・パスが利用できない ・本カードの利用限度額を圧迫する ・家族カード利用者のクレジットヒストリーが育たない ・本会員が利用明細を確認できるためプライバシーが守られない |
やはり、本カードと家族カードのメリットとデメリットを比べると、家族カードのデメリットが目立ってしまいます。
この記事をここまで読んできて、家族カードに大きくデメリットを感じる場合は、本カードへ新規申し込みするのがおすすめです。
本カードであれば、これらのデメリットが発生することなく楽天カードを使うことができます。
ただし、引き落としの口座が分かれてしまう、楽天ポイントが分散して貯まりづらいといった別のデメリットが発生する点にはご注意ください。
審査を不安に思っている人もいるかと思いますが、楽天カードの審査は数あるクレジットカードの中でも難易度が比較的低いといわれています。
そのため、まずは本カードに申し込みをしてみて、もし審査に落ちてしまった際には家族カードを発行するという流れでもいいでしょう。
【まとめ】本カードと家族カード、どちらがいいのか比較・検討を!
楽天カードに限らず、家族カードは本カードと比較するとデメリットが多く感じることがあると思います。
家族カードの最大のメリットは、やはり審査がほとんどなしでクレジットカードを発行できることです。
しかし、自分の名義で審査に通るのであれば、本カードを新規発行したほうが使いやすいということも少なくありません。
家族カードのメリット・デメリットを比較してみて、デメリットを強く感じる場合は、本カードへ申し込みしてみてはいかがでしょうか。