クレジットカードの有効期限の確認方法とは?更新方法とポイントを解説
クレジットカードは発行から3〜5年程度の有効期限が設けられており、その期限内でのみ利用できます。
クレジットカードの有効期限を意識せず利用していると、気がつけば期限が切れており、決済時にトラブルを起こす可能性があるため、注意が必要です。
この記事では、クレジットカードの有効期限の確認方法や更新方法について解説します。
目次[非表示]
- 1.クレジットカードの有効期限が切れるとカードが使えなくなる!
- 2.クレジットカードの有効期限の確認方法とは?
- 2.1.クレジットカードの券面を確認
- 2.2.Webサイトの会員専用サイトからも確認可能
- 3.クレジットカードの有効期限は何年?
- 4.クレジットカードに有効期限がある理由
- 4.1.カードの老朽化対策
- 4.2.防犯対策
- 4.3.定期的な信用情報の審査
- 5.有効期限の近づいたクレジットカードの更新方法
- 6.更新手続きをして新しいクレジットカードが届いたらするべきこと
- 6.1.契約内容、カードに記載の情報を確認
- 6.2.カードの裏面に署名
- 6.3.旧カードを裁断して処分
- 6.4.登録してあるカード情報を更新
- 7.有効期限が切れてもクレジットカードが更新できない理由とは?
- 7.1.クレジットカードの利用回数が極端に少なかった
- 7.2.クレジットカードの利用状況が良くない
- 7.3.他社のカードやローンで信用情報が傷ついた
- 7.4.債務整理をした
- 8.有効期限はクレジットカードを見直す最適なタイミング!
- 8.1.ポイントリテラシーが高い人向け
- 8.1.1.JCBカード W
- 8.2.ANAマイラー向け
- 8.2.1.ANA JCB 一般カード
- 8.3.JALマイラー向け
- 8.3.1.JALカード(普通カード)
- 9.【まとめ】クレジットカードの有効期限をチェック
クレジットカードの有効期限が切れるとカードが使えなくなる!
クレジットカードの有効期限が切れると、そのカードは利用できなくなります。
公共料金や携帯電話など、毎月発生する支払いにクレジットカードを使っている場合、カードの有効期限が切れていると支払い漏れや遅延につながります。
また、クレジットカードの有効期限は、家族カードなどの追加カードにも適用され、同様に更新が必要です。
有効期限切れによる支払いの漏れや遅延を防ぐためにも、クレジットカードの有効期限は忘れないようにしましょう。
クレジットカードの有効期限の確認方法とは?
クレジットカードの有効期限を確認する方法は、主に以下の2つです。
- クレジットカードの券面を確認
- Webサイトの会員専用ページから確認
クレジットカードの券面を確認
クレジットカードの券面に「○○/××」と記載されている部分はカードの有効期限を表しており、該当月の月末まで利用できます。(参考画像:三菱UFJカード)
有効期限は「月/年」の順番で表記されており、例えば「12/22」と記載されている場合は、「2022年12月末まで有効」となります。
日本では「年/月」の順番で読み書きすることが多いですが、クレジットカードの有効期限の記載方法は反対のため、間違えないようにしましょう。
なお、クレジットカードの受取時に同封されている契約内容の確認書類にも、カードの有効期限が記載されています。
Webサイトの会員専用サイトからも確認可能
近年は多くのカード会社が会員専用のWebサイトを作っており、マイページからも有効期限の確認が可能な場合があります。(参考画像:JCBカードアプリ)
「手元にカードがないけど、有効期限を確認したい」そんな時は、クレジットカードの会員専用サイトから確認可能です。
会員専用サイトが用意されていないクレジットカードは、カードの券面に記載の有効期限をご確認ください。
クレジットカードの有効期限は何年?
クレジットカードの有効期限は、一般的に3〜5年で設定されていることが多く、年数はカードや会員によって異なります。
ただし、以下のようなケースでは、有効期限が1〜2年程度と通常よりも短めに設定されることもあります。
- 新規発行のカード
- 学生用・年齢制限のあるカード
- 支払いの遅延など、過去の利用状況が良くない
3〜5年のあいだ、ずっと有効期限を覚えておくのは難しいかもしれませんが、多くのクレジットカードは自動更新になっているため、厳密に記憶しておく必要はありません。
ただし、しばらくクレジットカードを利用していない、利用料金の支払いを何度か遅れたなどの理由で、クレジットカードの更新ができない場合もあります。
クレジットカードの更新ができない理由については、記事後半の「有効期限が切れてもクレジットカードが更新できない理由とは?」で解説しています。
クレジットカードに有効期限がある理由
クレジットカードに有効期限が設けられているのには、いくつかの理由があります。
- カードの老朽化対策
- 防犯対策
- 定期的な信用情報の審査
ここでは、なぜクレジットカードには有効期限があるのか、その理由について解説します。
カードの老朽化対策
多くの人はクレジットカードを財布に入れて持ち歩き、店舗ではカードリーダーに挿入して決済をします。
長年同じカードを使用していると、クレジットカードが擦れて劣化したり、曲がりや割れが起きたりするため、決済時にエラーが発生する可能性があります。
そのため、3〜5年程度でクレジットカードを新品に交換し、また新しく有効期限を設定します。
なお、有効期限内であったとしても、クレジットカードが破損したり、決済時にエラーが多く出るようであれば、カード会社に連絡することで新しいカードに交換可能です。
防犯対策
クレジットカードを更新する理由には、防犯対策もあります。
有効期限を設定してクレジットカードを定期的に新しくすることで、カード番号も変更になり、第三者による不正利用の防止につながります。
また、クレジットカードのセキュリティ対策も年々進化しており、古くなったカードを使い続けるのは、セキュリティの面でも高リスクです。
クレジットカードの更新を機に、カード番号の変更や最新のセキュリティ機能を搭載することによって、防犯対策を取っています。
定期的な信用情報の審査
クレジットカードの更新は、「この契約者は今後もクレジットカードを利用して問題ないか」をカード会社が再審査をする目的もあります。
クレジットカードの有効期限は3〜5年ほどあるため、その間に利用者の個人情報や信用情報が発行時と大きく変わっている場合があります。
更新のタイミングで契約者を再審査することで、継続してカードを発行すべきか否かを、カード会社が判断しています。
有効期限の近づいたクレジットカードの更新方法
有効期限が近づいたクレジットカードを引き続き使うためには、カードを更新する必要があります。
ここでは、クレジットカードの更新方法を解説します。
カード会社から新しいカードが自動で届くことがほとんど
クレジットカードの有効期限が近づくと、ほとんどの場合はカード会社から新しいカードが自動で送られてきます。
利用状況に大きな問題がない場合、多くのクレジットカードは自動更新となっているため、手続き不要で新しいカードを利用できます。
郵送される新しいクレジットカードは、原則として本人のみしか受け取りができません。不在でカードを受け取れなかった場合は、必ず再配達の手続きを行いましょう。
ただし、一部のクレジットカードでは、更新の案内が記載されたハガキが送付され、更新を希望する場合は、そのハガキに必要事項を記入して返送しなければいけない場合があります。
そのハガキに気づかず、クレジットカードの有効期限が切れてしまった場合、そのままカードが利用できなくなってしまうため、カードの更新期限が近づいてきたらこまめに郵便物をチェックするようにしてください。
登録の住所に変更がある場合は注意
引越しなどで住所が変わったものの、クレジットカードの登録情報を変更し忘れていると、旧住所に新しいカードが郵送されることになります。
ハガキや手紙などの普通郵便とは異なり、クレジットカードは転送不要郵便で送られてくることもあるため、転送届を出していても新住所には届かず、カード会社に返送されてしまう可能性があります。
クレジットカードの受け取りが遅くなってしまう原因になるため、住所に変更があったらすぐに新しい住所を登録するようにしましょう。
クレジットカードに登録してある住所の変更は、会員専用サイトや郵送で可能です。
更新手続きをして新しいクレジットカードが届いたらするべきこと
更新手続きが完了し、新しいクレジットカードが届いたら、以下の4つを忘れずに行いましょう。
- 契約内容・カードに記載の情報を確認
- カードの裏面に署名
- 旧カードを裁断して処分
- 登録してあるカード情報を更新
契約内容、カードに記載の情報を確認
新しいクレジットカードが手元に届いたら、まずは契約内容およびカードへの記載情報を確認してください。
主な確認項目は、以下の4点です。
- クレジットカードの種類(カードデザインを含む)
- クレジットカードに記載の氏名
- クレジットカードと契約確認書類に記載のカード番号と有効期限
- 利用限度額とキャッシング枠
もしも、契約内容や変更内容が反映されていない場合は、カード会社に問い合わせをして、契約内容の確認やカードの再発行を依頼しましょう。
また、同封されている契約書類とクレジットカードに記載されている内容が同じなのかもしっかりとご確認ください。
カードの裏面に署名
クレジットカードは不正利用を防ぐために、署名することが規約で決められています。
クレジットカード加盟店によっては、署名していないカードでの決済は断られるケースや、その場でカードへの署名を求められるケースもあります。
新しいクレジットカードが届き、契約内容やカードの記載を確認したら、裏面に自筆で署名をしておきましょう。
旧カードを裁断して処分
新しいクレジットカードが届いたら、不正利用を防ぐためにも、有効期限の切れた旧カードはハサミなどで細かく裁断して処分しましょう。
新しいカードを使用すると旧カードは使えなくなる一方、カードのICチップや磁気ストライプから個人情報の抜き取りは可能な場合もあります。
そのため、旧カードを裁断せずにそのまま処分し、もしも悪意ある第三者が旧カードを取得してしまうと、個人情報を悪用されるリスクがあります。
特に磁気ストライプやICチップの部分は、読み取られないように細かく切り刻むようにしてください。
登録してあるカード情報を更新
携帯電話や公共料金などの支払いにクレジットカードを利用している場合、登録のカード情報を新カードに更新しましょう。
クレジットカードは更新に伴い、カード番号やセキュリティコードも変更されているため、カード情報を更新しなければ支払いに失敗してしまいます。
ショッピングサイトなどであれば、次回の利用時に更新しても問題ありませんが、毎月の支払いが発生するものに関しては、新しいカードが届いた時点でカード情報の更新が必要です。
<毎月の継続支払い・課金のサービス例>
- 公共料金(電気・ガス・水道)
- 携帯電話
- インターネット回線
- サブスクサービス(Amazon PrimeやNetflixなど)
- 商品の定期購入 など
有効期限が切れてもクレジットカードが更新できない理由とは?
クレジットカードは基本的には自動更新になっており、手続き不要で新しいカードが郵送されてくることが多いですが、以下のような場合はカードの更新ができない可能性があります。
- クレジットカードの利用回数が極端に少なかった
- クレジットカードの利用状況が良くない
- 他社のカードやローンで信用情報が傷ついた
- 債務整理をした
クレジットカードの利用回数が極端に少なかった
クレジットカードの利用回数が極端に少ないと、カードを更新できない可能性があります。
カード会社からすると、クレジットカードの利用回数が少ないということは、自社の利益が出ない、発行するメリットがありません。
しかし、使う機会があまり多くないクレジットカードでも、保有しておきたい場合もあるはずです。
今後も継続して保有したいカードは、月に1〜2回程度でもそのカードを利用することをおすすめします。
クレジットカードの利用状況が良くない
クレジットカードの利用状況が良くない場合、更新ができない可能性があります。ここでの利用状況とは、利用料金の支払い遅延や滞納などを指します。
支払いの遅延が1回程度であれば大きな問題にならないこともありますが、複数回の遅延を起こしていると更新は難しくなってきます。
クレジットカードの更新ができなかった場合は、過去に支払いが遅れてしまったことはないか、振り返ってみましょう。
他社のカードやローンで信用情報が傷ついた
他社のクレジットカードやローンで信用情報に傷がついていると、そのカード会社では利用状況が良かったとしても、カードを更新できない可能性があります。
クレジットカード会社は更新の際に、契約者の信用情報を「信用情報機関」でチェックしています。
信用情報機関とは、金融サービスの利用状況を管理している会社のことで、カード会社は審査時に信用情報機関に登録されている情報を元に審査を行います。
信用情報に傷がついてしまう主な要因は、クレジットカードやローンの支払い遅延や債務整理などです。
クレジットカードやローンの利用状況は、対象のサービスのみではなく、金融機関のあいだで情報が共有されています。
「この会社は支払いが遅れても大丈夫」などと判断せず、しっかりと支払いができる範囲で金融サービスは利用しましょう。
債務整理をした
債務整理をした場合、当面のあいだはクレジットカードの新規発行や更新ができないようになっています。
債務整理とは、以下の手続きのことを指します。
- 任意整理:利息カットなどにより借金の減額を債権者と交渉する手続き
- 個人再生:裁判所に返済が困難なことを認めてもらい、借金を減額する手続き
- 自己破産:裁判所に返済ができないことを認めてもらい、借金の支払い義務を免除してもらう手続き
債務整理をすると、手続きから5~10年は事故情報が信用情報機関に残ります。
その間は、クレジットカードの更新や新規発行は基本的にはできず、現金もしくはデビットカードなどで決済をしなければいけません。
どうしてもクレジットカードを利用したいという人は、保証金(デポジット)を入金することで、保証金と同額を利用限度額として使うことのできるライフカードデポジットへの申し込みをおすすめします。
ライフカードデポジットであれば、保証金の準備ができればほとんど審査に通るようになっているため、債務整理をしていてもクレジットカードを持てる可能性があります。
有効期限はクレジットカードを見直す最適なタイミング!
多くのクレジットカードは自動で更新され、新しいカードが自宅に届きますが、有効期限は手持ちのクレジットカードを見直す数少ないタイミングです。
有効期限が近づいてきたタイミングで、今持っているクレジットカードを使いこなせているか、より自分に適したカードはないかなど、ぜひ見直してみてください。
ここでは、当サイトでおすすめのクレジットカードを5つご紹介します。
もしクレジットカードの切り替えを検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。
ポイントリテラシーが高い人向け
JCBカード W
年会費 初年度 |
無料 |
年会費 2年目以降 |
無料 |
ポイント還元率 |
1.0%~10.5% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
|
申込対象 |
18歳~39歳以下(高校生不可) |
追加可能なカード |
・ETCカード(発行手数料無料・年会費無料) ・家族カード(年会費無料) ・QUICPay(無料) |
[特長]
JCBカード Wの入会は、高校生を除いた18~39歳限定なので、その年齢層の社会人にもおすすめしたいカードです(一度入会すれば、40歳以降も年会費無料のまま継続は可能)。「W」のカード名のとおり、基本ポイント還元率が通常のJCBカードの2倍(還元率1%相当)となります。セブン-イレブン、スターバックス、Amazon などのJCBのパートナー店舗での決済では、さらにポイントが最大20倍に。
[考慮すべき点]
還元率1%になるポイント交換先がnanacoポイントやビックポイントなどに限られているため、ポイント交換先には注意が必要です。また、年間で一定額以上を利用すると、利用額に応じて自動でポイントがアップするメンバーシッププログラムのJCBスターメンバーズはサービス対象外となります。
[そのほか概要]
・旅行傷害保険は海外のみ最高2,000万円補償(利用付帯)
・ショッピング保険は海外のみ年間100万円まで補償
ANAマイラー向け
ANA JCB 一般カード
年会費 初年度 |
無料 |
年会費 2年目以降 |
2,200円(税込) |
ポイント還元率 |
0.5%~3.0% |
申込対象 |
18歳以上・本人または配偶者に安定した継続的な収入のある方 |
追加可能なカード |
・ETCカード(発行手数料無料・年会費無料) ・家族カード(年会費:1,100円(税込)※本会員と同時申込で初年度年会費無料) ・QUICPay(無料) |
マイル |
ANAマイル(1,000円=10マイル) |
[特長]
ANAマイレージクラブ、楽天Edy、JCBクレジットの3つの機能が1枚に集約されたカードです。日常利用でもマイルが貯まり、ANAマイラーは押さえておきたい一枚になります。電子マネー機能付きなので、コンビニなどの少額決済でもマイルが貯まっていくのがポイントです。中でもセブンイレブンでのQuicPay利用なら、通常ポイントに加えマイルとnanacoポイントも加算。旅行に役立つ優待サービスも多数付帯しているカードになります。
[考慮すべき点]
航空会社の発行するクレジットカードのポイントは、その航空会社の飛行機で利用できるマイルで貯まるようになっています。その航空会社を利用しない、決まった航空会社を使っているわけではない人には、カードを使うメリットが少なくなってしまいます。
[そのほか概要]
・旅行傷害保険は海外最高1,000万円補償(利用付帯)
・ショッピング保険は海外最高100万円
JALマイラー向け
JALカード(普通カード)
年会費 初年度 |
無料 |
年会費 2年目以降 |
2,200円(税込) |
ポイント還元率 |
0.5%~1.0% |
申込対象 |
18歳以上・学生可 |
追加可能なカード |
・ETCカード(発行手数料1,100円(税込)・年会費無料) ・家族カード(年会費:1,100円(税込)・初年度年会費無料) ・QUICPay(無料) |
マイル |
JALマイル(200円=1マイル) |
[特長]
JALカードは、年会費とサービス・特典のバランスがよく、年に数回ほどJALの飛行機を利用する人は、普通カードがおすすめです。JALカードに入会して初めての搭乗で1000ポイント、毎年最初の搭乗で1000ポイント、さらに利用運賃の10%がマイルとして貯まります。通常時のポイント還元率は0.5%と決して高くはありませんが、イオンやENEOSなどの特約店では1.0%、「JALカードショッピングマイル・プレミアム」というポイントプログラム(年会費3,300円)に参加すればさらにポイント還元率が2倍になります。
[考慮すべき点]
航空会社の発行するクレジットカードのポイントは、その航空会社の飛行機で利用できるマイルで貯まるようになっています。その航空会社を利用しない、決まった航空会社を使っているわけではない人には、カードを使うメリットが少なくなってしまいます。
[そのほか概要]
・旅行傷害保険は国内・海外最高1,000万円補償(利用付帯)
・ショッピング保険はなし
【まとめ】クレジットカードの有効期限をチェック
クレジットカードの有効期限が切れてしまうと、カードの利用はできなくなってしまいます。
新しいカード情報を登録したり、元のカードを処分するなどの手間はかかりますが、クレジットカードに有効期限があることで、カードの老朽化対策や防犯対策になっています。
クレジットカードの更新時にはカード番号が変わってしまうため、携帯電話や公共料金の支払いにカードを利用している人は、有効期限をチェックして忘れずに変更手続きを行いましょう。