ブラックカードを持てる年収の目安や条件とは?おすすめのブラックカードも紹介
クレジットカードのへビーユーザーであれば、憧れる人も少なくない「ブラックカード」。一般カードとは異なり、ブラックカードを持つにはそのブランドのカードの利用実績と安定した高い年収などが必要です。
そこでこの記事では、ブラックカードを持つためにはどのくらいの年収が必要なのか、そのほかの条件や審査基準について解説します。また、多くのブラックカードは招待(インビテーション)が必要ですが、招待なしで申し込みが可能なおすすめのブラックカードも併せて紹介します。
目次[非表示]
- 1.ブラックカードとは?
- 2.ブラックカードを持つのに必要な年収は1,000万円以上が目安
- 3.ブラックカードを持つための条件・審査基準
- 4.インビテーション制のブラックカードから招待を受ける方法
- 4.1.下位カードで利用実績を積む
- 4.2.希望のカードに利用を集中させる
- 4.3.支払いの遅延は絶対に起こさない
- 5.申し込み可能なブラックカード
- 6.インビテーション制のブラックカード3選
- 6.1.JCBザ・クラス
- 6.2.アメリカン・エキスプレス®・センチュリオン・カード
- 6.3.ダイナースクラブ プレミアムカード
- 7.ブラックカードに関するQ&A
- 7.1.Q.インビテーション制のブラックカードと招待なしで申し込み可能なブラックカードの違いは?
- 7.2.Q.ブラックカードに年齢制限はある?
- 7.3.Q.ブラックカードの招待基準が公開されないのはなぜ?
- 8.【まとめ】ブラックカードを作るは年収とカードの利用実績が必要!
ブラックカードとは?
ブラックカードとは、クレジットカードのランクの中で、もっとも高いステータスを持つクレジットカードのことです。
すべてのクレジットカードのブランドがブラックカードを発行しているわけではなく、ゴールドカードやプラチナカードまでしか発行していないカード会社も多くあります。そのため、ほかのランクのクレジットカードと比べるとブラックカードは種類自体が多くありません。
ただでさえ種類が少なく、そのうえ基本的に招待が必要で、厳しい審査も行われるため、ブラックカードを所有できる人は非常に限られています。ただし、ブラックカードのメリットは、ほかのランクのクレジットカードとは一線を画しています。したがって、そのメリットやステータス性を求めてブラックカードの招待を待つ人が絶えないのです。
ほとんどのブラックカードはインビテーション制
そんなブラックカードですが、ほとんどのカードでインビテーション制がとられており、自分から申し込みできるカードは多くありません。
インビテーション制とは、招待を受けた人のみクレジットカードの発行を申し込みできる制度のことです。カード会社が独自に定めた基準をクリアした人のみに招待状が送られます。
このインビテーション制の招待基準は、一般カードやゴールドカードの申込審査基準よりも高く、そのカード会社が発行しているクレジットカードの継続的な高額利用や、高い年収が必要と言われています。
ただし、すべてのブラックカードがインビテーション制を採用しているわけではなく、ラグジュアリーカードやTRUST CLUBカードのブラックカードは、ホームページなどから申し込みが可能となっています。
高い年会費と充実のサービス内容
ブラックカードを保有していると非常に充実したサービスが受けられる反面、年会費も高額となっています。年会費が安いカードでも約5万円(JCBザ・クラスなど)、高いカードだと約40万円(アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードなど)を毎年支払わなければいけません。
また、入会金が必要となるブラックカードもあり、例えばアメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは385,000円(税込)の年会費と550,000円(税込)の入会金、あわせて935,000円を支払うことでようやく持つことができます。
ただし、その高い年会費や入会金を支払うと、24時間365日対応のコンシェルジュサービスや有名な高級レストランへの招待・無料優待など、まさにVIPなサービスが受けられます。ほかにも、利用限度額がなかったり、カードがチタン製だったりと、さまざまな面でほかのランクのクレジットカードとは一線を画しているのがブラックカードです。
ブラックカードを持つのに必要な年収は1,000万円以上が目安
自分から申し込みできるブラックカード、インビテーション制で招待が必用なブラックカード、どちらも年収1,000万円以上が保有できる目安だと言われています。
ブラックカードに限らず、クレジットカードの審査基準はカード会社ごとに異なり、その情報が外部に公開されることも基本的にはありません。そのため、「年収1,000万円以上が目安」という情報もあくまで非公式ではありますが、ブラックカード所有者が提供する情報などから、1,000万円以上が必要だと一般的に言われています。
ただし、年収が1,000万円以上あればブラックカードを持てる、1,000万円以下であれば絶対に持てないというわけでもありません。年収も重要な審査項目ではありますが、この後に紹介するブラックカードを持つための条件や審査基準を満たしていることも同様に大切です。
ブラックカードを持つための条件・審査基準
前述のとおり、年収は審査や招待基準のひとつの項目でしかありません。
年収が1,000万円以下の人でもブラックカードを持っていることがあったり、年収1,000万円以上の人でもブラックカードを持てないことがあったりするのは、カード会社がほかの要素も重要視していることの裏付けです。ここでは、ブラックカードを持つための諸条件や審査基準について解説します。
継続的な高額利用
ブラックカードを持つためには、クレジットカードを継続的に利用し、かつ利用金額が高額である必要があるといわれています。この利用実績は「クレジットヒストリー」とも呼ばれます。クレジットヒストリーを積んでいくことで、カード会社からの信用度が高くなっていくのです。
クレジットヒストリーは、一般的なクレジットカードの審査でも活用されていますが、インビテーション制のブラックカードの場合は「自社が発行しているカードでのクレジットヒストリー」が重要です。
それに対して、ラグジュアリーカードのように招待なしで申し込み可能なブラックカードの場合は、一般的なクレジットカードと同様、ほかのカード会社が発行しているクレジットカードでのクレジットヒストリーでも問題ないと考えられます。
支払いに遅延がない
ブラックカードを持つための最低条件なのが、これまでクレジットカードをはじめ、借金やローンの支払い・返済に遅延がないことです。
クレジットヒストリーには、返済の遅延や債務整理などの審査でマイナスに働く情報も登録されます。
クレジットカードをどれだけ継続的に高額利用していたとしても、利用限度額に上限のないブラックカードで支払いの遅延や滞納をされてしまうと、カード会社としては大きな損害へと発展してしまいます。そのため、クレジットヒストリーに傷がついていると信用度がガクッと落ち、基本的にはブラックカードを持つことはできないと考えるべきでしょう。
なお、支払いの遅延はブラックカード以外のクレジットカードやローンの審査においてもマイナスに働くため、絶対に金融商品の支払いには遅れないようにしましょう。
社会的地位が高い
ブラックカードの中でも特にランクの高いカードの場合、社会的地位の高さが条件となっていることもあります。社会的地位とは、その人が社会的に信頼できる立場にあるという信用の位置づけのようなもので、例えば会社の社長・役員、医者、著名人などは社会的地位が高いとみなされやすい傾向にあります。
クレジットカードの審査において「信用」はもっとも重要な部分であるため、ブラックカードの招待にも社会的地位が求められることがあるのです。
また、ブラックカードの代表格である「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」では、担当者と一度面談をしたうえで申し込みが可能になります。社会的地位にあわせて、そのカード会社の顔ともいえるブラックカードを持つのにふさわしい品性を持っているかも重視しているようです。
インビテーション制のブラックカードから招待を受ける方法
続いて、インビテーション制のブラックカードの招待を受ける具体的な方法について解説していきます。 インビテーション制のブラックカードといってもさまざまなカードがあり、カードごとに招待の基準が異なりますが、以下の3つの方法はどのカードでも共通していえる重要なポイントであると予想されます。
下位カードで利用実績を積む
インビテーション制のブラックカードを持つための絶対条件と思われるのが、そのカード会社が発行している同じブランドの下位カードでの継続的な高額利用です。
例えば、ブラックカードであるJCBザ・クラスの場合、JCBゴールドザ・プレミアやJCBプラチナなどの下位カードにおける高額利用の継続が招待を受ける条件となってきます。
具体的に○○万円以上使えばOKという基準は公開されていませんが、月に100万円では少なく、月に200~300万円を1~3年続けると招待が来るともいわれています。
なお、事業の経費が含まれているとその金額は含まれないという情報もあるため、利用金額を増やすために経費の決済を含めるのはリスクがあるといえます。
希望のカードに利用を集中させる
クレジットカードは複数枚を使い分けると便利なことが多いですが、ブラックカードの招待を狙うのであれば、できる限りそのカードの下位カードに利用を集中させましょう。
これも利用金額を増やすための方法ですが、支払金額自体は月200万円以上だったとしても、複数のクレジットカードで利用金額が分散されていると、なかなか招待は受けられないはずです。
1枚しか所有してはいけないというわけではありませんが、なるべくひとつのカードに利用を集中させるのが、ブラックカードの招待への近道といえます。
支払いの遅延は絶対に起こさない
先程も紹介したように、クレジットカードやローンの支払いに遅延がないことは、ブラックカードを持つうえでの最低条件です。
ブラックカードの招待を狙う期間は意図的に利用金額を増やす人も多く、支払金額が大幅に高くなることも少なくありません。そうすると、支払いできないほどの請求金額になってしまうことも考えられます。
また、支払い可能な範囲の金額であったとしても、何らかのミスで支払いができていなかった場合、今までの利用金額が招待において無駄になってしまう可能性もあるため、支払いの遅延は絶対に起こさないようにしましょう。
申し込み可能なブラックカード
インビテーション不要で申し込みができるブラックカードをご紹介します。
ラグジュアリーカード ブラックカード
► 公式サイトを見る
<ラグジュアリーカード ブラックカードの特徴・ポイント>
- 常時1.25%というトップクラスのポイント還元率!
- 賞品交換なら最大で2.75%の高還元率!
- ステンレスとカーボン素材を使った高級感と重量感のある金属製カード!
- 24時間365日対応の電話・メールでのコンシェルジュサービス!
- 年会費と審査の難易度が高めで持てる人が限られる
ラグジュアリーカード ブラックカードは、インビテーションは不要ながらもブラックカードのなかでもトップクラスのステータス性を持つカードです。
ワールドエリートからスタンダードまで6段階あるMastercardの序列の中でも、トップのワールドエリートに分類されます。
カードにはステンレスとカーボン素材が使われており、1枚ずつ削り出して作られるというまさに高級感あふれる作りになっています。ラグジュアリーなサービスが付帯されており、特にコンシェルジュの評価が高いのも特徴です。LINEチャットや電話、メールなど好きな方法で24時間365日いつでも対応してくれます。
もちろん、特徴はステータス性や見た目だけではなく、ポイント還元率は常時1.25%、商品交換を選ぶとなんと2.75%相当として交換が可能なっており、トップクラスのポイント還元率を誇ります。
ただし、年会費は税込11万円(一定利用で翌年無料などの条件もなし)と高めの設定となっており、だれでも申し込みは可能ではあるものの審査の難易度も高いため、持てる人は限られてくるでしょう。
年会費 |
110,000円(税込) |
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国際ブランド |
Mastercard |
ポイント還元率 |
1.25% |
申し込み対象 |
20歳以上(学生不可) |
追加カード |
・ETCカード(発行手数料無料・年会費無料)
・家族カード(年会費27,500円(税込))
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付帯保険 |
旅行傷害保険海外最高1億2千万円・国内最高1億円など |
インビテーション制のブラックカード3選
インビテーション制のブラックカードは、下位カードとなるゴールドカードやプラチナカードで実績を積むことで、招待を受けられる可能性が出てきます。
まずは狙うブラックカードを決めて、その下位カードで実績を積んでいきましょう。
JCBザ・クラス
<JCBザ・クラスの特徴・ポイント>
- JCBで最高ランクのブラックカード!
- 利用金額に応じてポイント還元率がアップ!
- 年会費が55,000円とブラックカードの中では低めの設定!
- メンバーズセレクションやJCBプレミアムステイプランなど優待サービスが充実!
- ポイント還元率は0.5%と低め
日本発の国際ブランドであるJCBの中で、最高ランクのステータス性を持つのがJCBザ・クラスです。
年会費が55,000円(税込)と、この記事でご紹介するブラックカードの中で最も低く設定されていながら、メンバーズセレクションやJCBプレミアムステイプランといった優待サービスが非常に充実しています。
ポイント還元率は0.5%と低めとなっていますが、優待サービスや年間費を考えると、ブラックカードの中でもコスパがいいカードと言えるでしょう。
下位カードであるJCBゴールドやプラチナで実績を積んで、インビテーションを狙うようにしましょう。
年会費 |
55,000円(税込) |
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国際ブランド |
JCB |
ポイント還元率 |
0.5%~ |
申し込み対象 |
完全招待制 |
追加カード |
ETCカード / 家族カード |
付帯保険 |
旅行傷害保険海外最高1億円・国内最高1億円など |
アメリカン・エキスプレス®・センチュリオン・カード
<アメリカン・エキスプレス®・センチュリオン・カードの特徴・ポイント>
- すべてのクレジットカードの中でも最高ランクと言われるクレジットカードの王様!
- チタン製のカードであふれる高級感!
- 会員一人一人にパーソナルコンシェルジュが専属担当!
- どこよりも充実した空港サービス!
- 招待基準が非常に高く、年間1億円以上の利用でも来ない場合もある
アメリカン・エキスプレス®・センチュリオン・カードは、すべてのクレジットカードの中でも最高ランクに位置し、「クレジットカードの王様」ともいえるカードです。
「アメックス・センチュリオンを持っている=VIP」という認識も広く、まさにステータスのあるクレジットカードです。
招待を受けるには、年間数千万円以上の継続的なカード利用が必要とされており、中には年間1億円以上利用したのに招待が届かないという人もいるようです。
しかし、その招待基準の高さもアメックス・センチュリオンの魅力を引き立たせる要因の一つで、多くの人が憧れるクレジットカードである証ともいえます。
年間数千万円以上の利用ができるという方は、下位カードのアメックス・プラチナで実績を積んでインビテーションを狙いましょう。
年会費 |
入会金550,000円(税込)・年会費385,000円(税込) |
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国際ブランド |
AMEX |
ポイント還元率 |
0.5%~ |
申し込み対象 |
完全招待制 |
追加カード |
ETCカード / 家族カード(配偶者のみ) |
付帯保険 |
旅行傷害保険保険海外最高1億円・国内最高1億円など |
ダイナースクラブ プレミアムカード
<ダイナースクラブ プレミアムカードの特徴・ポイント>
- マイルへのポイント交換が高レートで可能!
- プレミアムエグゼクティブダイニングでレストランを2名以上で予約すると1名無料に!
- TRUST CLUB ワールドエリートカードが無料で付帯!
- 空港だけでなく銀座にあるプレミアムラウンジも利用可能!
- 2万円でメタルカードを申し込まなければプラスチックカードとなる
ダイナースクラブ プレミアムカードは、一般カードでもステータスが高いとされるダイナースクラブカードのブラックカードです。
ダイナースクラブの加盟店がそれほど多くないため、汎用的に使えるというわけではありませんが、根強いファンの多いダイナースクラブということもあり、あこがれを持っている方も多いブラックカードです。
ダイナースクラブクラブカードには、ゴールドカードやプラチナカードなどの中間ランクがないため、一般カードで実績を積んでインビテーションを待ちましょう。
なお、ダイナースクラブのブラックカードには、入会金55万円・年会費55万円が必要な「ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード」という驚異の上位カードもあります。
年会費 |
143,000円(税込) |
---|---|
国際ブランド |
Diners |
ポイント還元率 |
0.5%~ |
申し込み対象 |
完全招待制 |
追加カード |
ETCカード / 家族カード |
付帯保険 |
旅行傷害保険保険海外最高1億円・国内最高1億円など |
ブラックカードに関するQ&A
最後に、ブラックカードに関するよくある質問をQ&A形式でご紹介していきます。
Q.インビテーション制のブラックカードと招待なしで申し込み可能なブラックカードの違いは?
A.ブラックカードであること自体には変わりはありませんが、インビテーション制のブラックカードのほうがステータスが高いといわれています。
ただし、クレジットカードのステータス性については、正式に順位が決められているというわけではありませんので、希望するブラックカードが申込可能な場合はぜひ申し込みをしてみましょう。
Q.ブラックカードに年齢制限はある?
A.年齢については、各クレジットカードの申込条件が適用されます。原則として18歳以上、カードによっては20歳以上などの年齢条件が設けられている場合があり、ブラックカードにおいてもその条件が適用されます。
ただし、カード会社の審査基準によっては、申込条件の年齢制限をクリアしていたとしても年齢によってマイナスになる可能性もあります。例を挙げると、20代前半で年収が高かったとしても「その収入がその先も続くか不明」と判断され、ブラックカードの審査基準・招待基準を下回るなどのケースです。
Q.ブラックカードの招待基準が公開されないのはなぜ?
A.クレジットカードの審査や発行に関する情報は、ブラックカードに限らず基本的には外部に公開されることはありません。
カード会社は各社で独自の審査基準を設けており、場合によっては個別の判断で審査や発行を決定する場合もあります。
【まとめ】ブラックカードを作るは年収とカードの利用実績が必要!
ブラックカードを作るには、一定以上の年収とカードの利用実績が必要です。正式な情報として公開されているわけではありませんが、年収1000万円以上と月200~300万円以上の利用が必用といわれています。また、インビテーション制のブラックカードから招待を受けるには、なるべくひとつのカードに利用を集中させ、支払いの遅延を起こさないことが重要です。
どれだけの金額を使ったとしても、インビテーション制だと絶対に招待が来るというわけではないため、招待なしで申し込み可能なラグジュアリーカードのブラックカードに申し込みするのもひとつの手段です。
どれだけの金額を使うことができるのか、希望するカードを保有するにはどの程度の金額を使えばいいのかなどを調べながら、無理のない範囲でブラックカードを狙うようにしましょう。